暗黙知の共有☆
8月のテーマは「知名と立命」です☆
今月もともに学びましょう。
牛尾:
企業というのは何年も続けていくうちに、
トップの持っている暗黙知がミドルマネジメントに共有されていくんです。
客観的な言葉ではなく暗黙知で共有する。
ですから「結構です」
といったイエスともノーともとれるトップの曖昧な言葉まで、
社員が正しく理解して共有できるようになった集団というのは物凄く強い。
江戸時代から営々と育ってきた日本の商業経済は、
そういう親方と番頭の暗黙知によって支えられてきたところが大きいと思うんですね。
アメリカに負けるまでの日本の財閥の歴史も暗黙知主導型でした。
三井も三菱も住友もみんなそうです。
毎年僅かな人数しか採用せずに、
それを全部暗黙知の後継者にしたわけです。
そこへアメリカの科学的経営の概念が入ってきて、
従来のトップとミドルとの関係に変化が訪れた。
「対談 知を結集して」
ウシオ電機会長 牛尾治朗
言葉にならないことを
「伝える文化」
というのは
「日本独特」
のものなんでしょうね。
「行間を読む」
という言葉もありますもんね。
「行間を読む」
はまさにそうですが
前の分と次の分の間にある
「関係性」
に気づく
という能力が問われる
ということですね。
そして…
従来日本人はその能力が「高い」
そんな民族なんだ
ということですね。
海外文化が入ってきて
それをうまく吸収する文化も
日本は持っているわけですが
でも
物事の関係性を捉えて
その「本質」に気づく能力は
これからのリーダーには問われる能力ではないかと
そう思います!