志士仁人☆
12月のテーマは「孔子の人間学」です☆
今月もともに学びましょう。
瀬戸:
私自身が『論語』で一番好きで、
かつ孔子が一番言いたかったのではないかと思うのは、
「志士仁人は、
生を求めて以て仁を害すること無し。
身を殺して以て仁を成すこと有り」
という言葉です。
仁や恕という言葉から、
孔子は優しさだけを求めている人
というイメージを抱きがちなんですが、
本当は違います。
「志士仁人」とは、
自分の命を投げ出しても理想に向かって歩んでいく人のこと。
命惜しさにみっともない人生を歩むようではいけない、
こうあらねばならないと私は常に自分に言い聞かせています。
やっぱり優しさや温かさだけの人間は弱くなりますよ。
伊達正宗も
「義に過ぐれば固くなる。
仁に過ぐれば弱くなる」
と述べているように、
どうしても弱い人間になり、
妥協の人生を歩むようになる。
岩越:
『論語』にも
「威あって猛からず。
恭しくして安し」
とありますね。
厳しい面と温かい面のバランスが取れていることが大事だと。
「子供たちの生き方を変える『論語』」
寺子屋「石塾」主催 岩越豊雄
瀬戸塾塾長 瀬戸謙介 より
昔の本物の「武士」がまさに
「志士仁人」
だったのでしょうね♪
自分の命を投げ出しても
自分が信じるもののために戦い
恥を受けるくらいなら死ぬこともいとわない
現代は
命のやり取りをする戦いの時代ではありませんが
その根底にある考え方は
現代でも通用するし
忘れてはいけない
大切な考えなのだと
そう思います。