克己復礼☆
8月のテーマは「知名と立命」です☆
今月もともに学びましょう。
伊與田:
孔子と顔淵との間に、
次のような問答があります。
「顔淵、
仁を問う。
子曰(のたま)わく、
己に克(か)ちて禮(れい)に復(かえ)るを仁と為(な)す」
顔淵が仁について問うたのに対して孔子が、
仁を実現する上で最も重要なのが、
己に克ち、
そして礼、
つまり社会の規範をしっかり守ることであると答え、
「克己復礼」の大切さを説いています。
[巻頭の言葉]克己復礼
論語普及会学監 伊與田覺 より
己に克つということは
私利私欲に打ち克つこと
我を捨てることなんです。
でも…
孔子さんは己に克てばどうなるか?
なぜ我を捨てることが大事か?
ということはそこで伝えられていないようです。
しかし
この「己に克つ」という教えは
『論語』の中ではこの1か所しか登場していないようです。
孔子さんのお弟子さんは
「3000人」
もの人数がいらっしゃったと言われていますが
でも
その中でこの「己に克つ」の本当の意味がわかったのは
この顔淵さんしかいなかった
ということのようです。
我を捨てて「素直」な心になる
ということは
それだけ大切でもあり
それだけ難しくもある
ということですね。
難しいながらも「素直」に「己に克つ」を実現せねば!
ですね♪