大和民族本来の姿☆
5月のテーマは「その位に素して行う」です☆
今月もともに学びましょう。
栗山:
阿部(國治)先生は、
大國主命(おおくにぬしのみこと)が
他の八十神(やそがみ)たちが敬遠した
荷物運びをすべて引き受けた気持ちが大切だと強調され、
「できるだけたくさん、
他人様(ひとさま)の世話をやかせていただくことが立派なことであり、
他人の苦労を背負い込むことを喜びとせよ」
と説かれています。
同時に、
自分はこういうことをしてあげるのだから偉い、
感謝されるのは当たり前という思いを抱くことを戒め、
これは大事な仕事である。
しなければならない仕事である
と思って仕事をするなら、
それでもうすべてである。
その仕事をすること、
それ自体が喜びであり、
感謝である。
仕事の中では、
他人様の苦労を背負うことが一番大切な仕事であり、
それが大和民族の本来の姿であると説かれています。
「師に学んだ『古事記』の心、日本の心」
ジャーナリスト 栗山要 より
原文でいいますと
…
稲羽(いなば)の国の八上比賣(やかみひめ)に求婚に行く
大國主命とそのきょうだい神である八十神たち
同じ求婚に行くその一人でありながら
八十神たちの荷物すべてを大きな袋の中に入れて
皆の後に遅れてついて行く
まるで従者のような大國主命。
でも
その表情には少しも悲観や怒りはなく
いつも微笑みをたたえて
元気な足取りでついて行く
この大國主命の姿こそが
「袋背負いの心」
だということなんですね。
なんです。
大黒さまが背負っている袋とあの微笑みの表情が
まさに
「袋背負いの心」
だということですね♪
私も毎月『古事記』を学ぶ
「しながわ華都子塾」
こちらで使用しているテキストが
まさにこの栗山さんが編集されている
阿部國治先生の
『新釈古事記伝』
です。
【注意!】
『新釈古事記伝』は書店では販売されておりません。
本の注文に関しましては
をご参照下さい。