あなたの心を軽くする「ことばのはね」

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随人観美(ずいじんかんび)☆

9月のテーマは「人を育てる」です☆

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中江藤樹は人を育てることに生涯を賭した人である。

中でも、

生来の「愚魯鈍昧(ぐろどんまい)」といわれた

大野了佐(おおのりょうさ)との逸話は忘れ難い。

藤樹の伊予大洲時代の友人、

大野勝介の次男が了佐である。

了佐が藤樹の後を追って小川に来た時、

藤樹三十一歳、

了佐二十七歳。

僅か四歳の違いである。

どうしても医者になりたいという了佐。

藤樹は当時の医学入門書『医方大成論』を読むことから始める。

『藤樹先生年譜』によると、

「先(まず)二三句ヲ教ルコト二百遍バカリ、

巳(み)ヨリ申(さる)ニ及ンデ漸(ようや)ク記(き)ス」

たったニ、三句を覚えさせるのに二百回繰り返し、

巳の刻から申の刻まで、

つまり午前十時頃から午後四時頃までかかったという。

それで終わりではない。

「食ニ退(さが)ツテ后(のち)、

コレヲ読ニ皆忘了(わすれおわ)ル」。

夕食を終えて復習してみると、

ケロリと忘れてしまっている。

後年、藤樹は

「われ了佐においてほとんど精根を尽くす」

と語っている。

しかし了佐は諦めない。

その熱心さに打たれ、

藤樹は了佐のためにわざわざ

『捷径医筌(しょうけいいせん)(六巻)』

という教科書を作り、

与えている。

師弟一体の努力により、

了佐は立派な医者になった。

藤樹はいう。

「彼、甚だ愚昧なりといえども、

その勉励の力は甚だ奇なり」

「随人観美」

という言葉がある。

人にしたがって美を観る。

その人だけが持っている美を観ろ、

の意である。

人を育てる要諦であろう。

藤樹はその最たる人であった。

致知2010年9月号(致知出版社)」総リードより

とってもいい話ですねぇ♪

゚+。:.゚感⊃ω≦動゚.:。+゚

藤樹先生が熱心に了佐に教える部分はもちろんですが

きっと…

了佐がどんなにできなくても

「諦めない」

という姿勢が

藤樹先生にも伝わり

それに応えてさらに熱心に藤樹先生が了佐を教える。。。

という連鎖が起きたのでしょうね☆

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随人観美

人のよいところを見つける習慣は

とても大事だと思います☆

゚。*★ガ ン (o`・ω・)o バ ロ★*。゚