孫子の兵法がわかる本1☆
今週は「孫子の兵法がわかる本」
について紹介致します☆
( =゚ω゚)ノ( =゚ω゚)ノ
今から2500年ほど前、
孫武という将軍によってまとめられた。
( ´・ω・`)_且~~ イカガ?
孫武は斉(せい)の国の出身である。
兵法に通じていたので、
呉王闔慮(こうりょ)に召された。
闔慮は孫武にたずねた。
「そなたの著した兵法書十三篇は、
全部読んだ。
ひとつ試しに練兵を見せてくれぬか。」
「結構です。」
「女でもできるか」
「できます」
かくて宮中の美女180人をかりだして練兵をすることになった。
孫武はまず隊を2つに分け、
王の寵姫(ちょうき)2人をそれぞれの隊長に任命する。
そして全員に矛(ほこ)を持たせ、
「どうだ、
自分の胸、左手、右手、背中がわかるか」
「はい」
「では、
前と言ったら胸を見よ。
同じく左と言ったら左手、
右と言ったら右手、
後と言ったら背中のほうを見よ。
よいな」
「はい」
号令を女たちに伝えると、
孫武は、
刑罰に使うマサカリを持ちだした。
そして号令が全員に行きわたるよう再三説明をくりかえした。
ところが、
いざ太鼓を鳴らして、
「右」
と言うと、
女たちはケラケラ笑いだした。
孫武は、
「号令が理解しにくかったのであろう。
わたしが悪かった」
と言って、
前と同じように号令の説明をなんどもくりかえした。
ところが、
ふたたび太鼓を鳴らして、
「左」
と言うや、
またもや女たちはケラケラ笑うばかりである。
孫武は言った。
「さきほどはわたしの落度であったが、
こんどはちがう。
全員が号令をよく理解しているはずだ。
号令どおりに動かないのは隊長の責任である」
手にしたマサカリで2人の隊長を斬ろうとする。
呉王はテラスから観覧していたが、
寵姫が斬られそうになるのを見て、
あわててただちに伝令をとばした。
「そなたのすぐれた練兵ぶりはすでに見た。
その2人の女がいなくては、
わしは食事もノドを通らない。
どうか斬らないでくれ」
しかし孫武は、
「この部隊の将はわたしです。
将が軍にあるときは、
君命たりともお受けできないことがあります」
と言うや、
2人の隊長を切り捨て、
寵姫につぐ美人2人を後任の隊長に任命した。
そのあとで、
太鼓を叩き、
号令をくだすと、
女たちは、左、右、前、後と、
号令どおり整然と行動し、
しわぶき1つしない。
孫武は王に伝令を出して報告した。
「練兵はすでに完了しました。
こちらに来てお試しください。
王が命令されれば、
兵は火のなか、
水のなかでもとびこみます」
「いや、
それには及ばない。
そなたは宿舎に戻って休息されよ」
「どうやら王は兵法の理論だけはお得意ですが、
実践のほうは苦手なようですな」
こうして闔慮は、
孫武が用兵にすぐれていることを知り、
彼を将軍にとりたてた。
呉はその後、
西は強国楚(そ)を破って都の郢(えい)を攻略し、
北は斉(せい)、
晋(しん)を脅かして諸侯のあいだに名を高めたが、
これはひとえに孫武の力によるものである。
「孫子の兵法がわかる本(知的生きかた文庫)」著者:守屋洋より
とっても厳しい孫武さんですが
最初に言うことを聞かない女性に対し
「号令がわかりづらい自分のせいだ!」
と言っているところが偉いと思います♪
(。-ω-。)ヾ(・ω・*) エライエライ
そのあとはかなりの厳しさですが…
( ;´・ω・`)人(´・ω・`; )
『孫子』は戦争における「戦略」や「戦術」の書なのですが
人間の心理に対する深い洞察によって裏付けがあります♪
だから、
純粋に「生き方」や「仕事」にも応用できるのですね☆
( =゚ω゚)ノ( =゚ω゚)ノ
明日に続きますっ♪
...((((=・o・)ノ ゴーゴー♪