忠恕(ちゅうじょ)のみ☆
8月のテーマは「知名と立命」です☆
今月もともに学びましょう。
伊與田:
「子曰(のたま)わく、
参(しん)や、
吾(わ)が道は一以て之を貫く。
曽子曰(い)わく、
唯(い)。
子出ず。
門人(もんじん)問うて曰(い)わく、
夫子(ふうし)の道は、
忠恕(ちゅうじょ)のみ」
先生(孔子)がおっしゃった。
「参(曽子の名)よ、
私の道は一つの原理で貫いているよ」。
曽先生が
「はい」
と歯切れよく答えられた。
先生は満足げに出ていかれた。
他の門人が
「いまのはどういう意味ですか?」
と問うと、
曽先生が答えられた。
「先生が貫いてこられた道は、
誠と思いやりだと思うよ」。
本物というのは言葉では伝えきれないものです。
商売にしても技術にしても、
自分が会得したコツを伝えることは容易ではありません。
本物というのは言葉を越えて通じるものなのです。
[巻頭の言葉]克己復礼
論語普及会学監 伊與田覺 より
「誠」とは
「言」ったことを「成」す
と書くくらい
うそもない「まごころ」のことですね。
それを表している
「忠」も
真ん「中」にある「心」
と書きますよね。
「思いやり」を表す
「恕」は
別のところで
「己の欲せざる所を人に施すなかれ」
と説明されています。
「自分のいやなことは人にするな」
という『論語』の中でも有名な一節ですね。
その基本はこの
「忠恕」
でできている
というのもなかなか納得!
ですよね♪